連載コラム

【プロ起業コーチの問いかけ・第9回】これから大学に入るとしたら?

プロ起業コーチの問いかけ・第9回

「あなたがこれから大学に入るとしたら、何を勉強しますか?」

解説とエピソード

こんにちは!プロ起業コーチの青葉 航です。
いつもお読み下さり、ありがとうございます。

第9回は、前回の大学浪人の話に続き、
今度は大学のゼミで師となる印象的な教授に出会ったお話です。

ちょうどいま、「SOURCE(ソース)」というプログラムを
知人の大学2年生の息子さんに個人セッションで
受講してもらっているのですが、

彼は「将来、何になりたい? そのために何を勉強したい?」
という問いかけの答えを探している最中なのです。

その姿を見ながら、
私が今、大学に入って勉強するとしたら、何をやりたいだろうか?
と考えさせられました。

あなたなら、何を勉強したいですか?

この問いかけを考えるために、
私の大学時代を振り返ってみますので、
しばしお付き合いくださいね。

大学に入ってからの私は
高校から始めたテニスにますます熱を入れ、
いくつかのアルバイトもかけもちしていたので
あまり勉強していませんでした。

その報いで、3年生になる前に選択のゼミを決めることになって
ほとんど選択肢がなくて焦りました。(笑)

私は商学部だったのですが、
会計や簿記など就職にも有利でOBの多いゼミは
成績順で決まるので最初からムリ。

そこで、あまり人気のない「市場と文明」という
何をやるのか分からないゼミを選んだのですが、
それが後になると自分の中では大ヒットでした。

担当のI教授がとにかく個性的。
いかつい顔と、低音が豊かに響く声をされていて
ヨーロッパ古典の演劇俳優のような感じでした。

ゼミが人気がないのは、
毎年の受講者が少なくてOBが少ないために就職に不利、
ということが大きかったのですが、根本の理由のひとつは、
ゼミ合宿が「登山」である、ということでした。(笑)

他のゼミは、千葉や伊豆への旅行をして温泉に入って飲み会、
というお気楽なパターンでしたが、
I教授のゼミは、テントに泊まって登山をする、という伝統があって
女子学生はもとより、男子学生からも敬遠されていたのでした。

私は幸い、幼い頃より両親に連れられて登山経験があったので
特に不都合も感じず、
「競争率低いからいいか。」とすんなりゼミ入りが決まりました。

7名の受講生と一緒に2年間のゼミが始まったのですが、
毎回の時間は、初めて大学らしい時間を過ごすことができました。

あらかじめ指示された本を読んでレポートを書き、
その内容について教授も同席して
毎回ディスカッションをしていきます。

当然、本を読まず準備が足りないで臨むと、
「君は何をしに来ているんだね!帰りたまえ!」と
教授に一喝されて、
途中で部屋を出ないといけなくなります。

最初は何とかごまかそうとしていても、無駄。
教授に突っ込まれていくうちにボロが出てきて、
準備していないことがバレてしまいます。
だんだん皆、必死になっていきました。

知的生産に関するスキルを教わり、
KJ法やグループディスカッションの司会進行などを体験。

課題の本は「日本の論点」であったり、「菊と刀」であったり、
夏休みの宿題が「竜馬がゆく」を全巻読むことであったりしました。

I教授から学んだことで
いちばん役に立ったのは歴史観です。

教授は「文明論」を専門にされていました。
「文明」といってもいわゆる「四大文明」のことではなく、
人類の発展を「文化と文明」という観点から扱っていました。

1.農業文明

2.商業文明

3.産業文明

4.工業(消費)文明

「文明というのは、ユメがあるから進化・発展してゆくんだ!」
とI教授。

「狩猟」の時代、家長である父親が昼間に狩りにいくとする。
もし獲物を得られなかったら、その晩
一家は空腹をがまんして過ごすしかないだろう。

そこでのユメは、
いつでも腹いっぱい食べること。

だから、
計画的に収穫が得られるように「農業」が始まったのだ。

では、農業がある程度発達した後には
何がユメとなるだろうか?

そのとき、
温かい地域で穫れるもの、寒い地域で穫れるものを
交換する「商業」が始まったのだ。

ローマの道やシルクロードなどの交易路、
船での貿易が盛んになった。

では商業が発展した後のユメは?

そう、移動や運搬を
人力ではなくもっと楽にしたい、という欲求だ。

「産業」革命により蒸気機関などの内燃機関が発明され、
船や鉄道が整備された。

そうなると、
人や物資の行き来が盛んになり、
モノが大量に生産・消費されるようになった。
家や車、モノを所有することがステイタスになった。

「工業」の時代だ。
縄張り・領土に関する争いを解決するための戦争も
大量消費時代を象徴している。

それでは、と
I教授は学生であった私たちに
次のような問いかけをされたのです。

「君たちは、君たちが生きている間に
工業の文明から次の第5番目の文明段階への移行を体験するだろう。」

「では、次の第5番目の文明とは何か?それを考えるように」

いかがでしょうか?

1.農業

2.商業

3.産業

4.工業(消費)

5.?

第5番目の文明は、なんだと思いますか?

このことを考える手がかりとして
I教授が教えてくれたのは発展地域に関しての法則でした。

それは、
「ある文明が、一番栄えた国や地域で、次の文明が始まる。」
というものです。

たとえば、商業が最も栄えたのは、7つの海を制覇したイギリス。
世界中の富が集まった結果、イギリスで産業革命が起こります。

では、イギリスで始まった産業が最も栄えたのはどこか?
それは、新大陸のアメリカでしょう。

では、アメリカで始まった工業(消費)の文明が一番栄えたのは?

最もモノを大量生産・大量消費することに長けた国、
それは日本ですね。

とすれば、
日本から、次の第5番目の新しい文明がスタートするはず。

それがI教授の仮説でした。

すごくワクワクしましたよ。
私たちは一生懸命、考えました。

80年代くらい以降で
日本から始まって、世界に広がっていったものは・・・?

その答えは・・・・
第5番目の文明とは・・・

・・・次回のお楽しみにしますね!(笑)

「第5番目の文明」が何なのか、
あなたもぜひ考えてみてください。

ちなみに、このことを大学時代に考えたことが
私の就職活動や、その後の活動に大きく貢献することになるのです。

前々回の第7号で、
私が就職活動の際に投資会社のパイオニアS氏に出会った、
「シカゴ・セブン」の話がありましたが、そこにもつながっています。

さて、話を最初の問いかけに戻すと
あなたの場合は、いかがでしょう?

「あなたがこれから大学に入るとしたら、何を勉強したいですか?」

昨年、アメリカの学生の就職希望先を調査したところ、
人気ランキングトップ10の中に、
2つ非営利組織のNPO法人が入ったそうです。

昨年9月のアメリカ金融破たんを引き金に、
世界は新しい局面を迎えています。

これから社会がどこに向かうのか?
その中であなたは何を学び、何に貢献するのか?

自分自身の内なるテーマと、
世界で起きているテーマのつながりは?

第8回の問いかけへの投稿紹介

「あなたの人生において、
最もポジティブな影響を受けたギフト(贈り物)は何ですか?」

【松浦隆さん】より

航さん、いいお話でしたね〜。。
最高のギフトはテープその物よりむしろ、
ご友人の心遣いだったんですね。
だからこそ、手放せなかったんだと思います。

私が人から頂いた中で最高のギフトは両親からの愛情です。
社会人になって長く心の病気を煩い、今ではすっかりと
良くなりました。
人からもらい、受けていたもの・ことが当たり前・空気のように
感じていた病気前とは打って変わり、今では全てが感謝の連続です。
その中で一番沢山、そして長く、強く、太く、続いている頂き物が
両親からの愛情だと気付いたのです。
先日、電車の中で座って、手帳にその事を書き留めていたら、
止めどなく涙が流れ出しました。そして、大量の涙の後には、
すごく晴れやかな気持ちになり、そのまま気分よく友人との
ハイキングに向かったことがとても印象的でした。

【よりこさん】より

メルマガいつも会社でこっそり読んでいます(笑)

最近、「君に贈る最後の手紙」という本に出会いました。
リチャード・カールソン著です。
「もし人生があと1時間だとしたら、誰に何を伝えますか?」
「なぜ今それをしないのですか?」

ギフトという言葉は好きです。
私の中では「贈り物をする才能」とダブルに解釈して使ってます。

→皆さま、多数のご投稿ありがとうございました♪(航)
※スペースの関係で一部を編集させて頂いてます。

今回の問いかけ関連のオススメ本&映画

★『竜馬がゆく』司馬 遼太郎著、文藝春秋

とにかく会話主体で、小気味良いくらいテンポが良く、
登場人物の存在感がイキイキと伝わってくる傑作です。
この本で皆、竜馬ファンになってゆくのもうなづけます。
まだ読んでいない方は、ぜひ!

★『日本の論点2009』文春ムック、2009年

アメリカはどこへ向かうのか、構造改革をどうするか…。
今日本を揺るがす最重要課題をオピニオン・リーダーたちが直言する、
全論文書き下ろしの論争誌。小論文・面接対策、企画立案に最適。
日本の直面する課題が手にとるようにわかります。

★『ペイ・フォワード』(映画)
ミミ・レダー監督、 出演: ケビン・スペイシー主演、
ワーナー・ホーム・ビデオ(DVD)、124分

一人の少年のアイデアが、世界を変える可能性を持つ・・・。
11歳の少年トレバーは、社会科の授業中、担任の先生から
「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」
と問いかけられる。
悩んだ末にトレバーはシンプルでユニークなアイデアを思いつく。
それが”ペイ・フォワード”。
勇気を出せば誰もがすぐ実行できる、簡単なこと。
他人から受けた厚意をその人に返すのではなく、
周りにいる別の人へと贈っていく、というルールだった。
やがて、少年の考えたユニークなアイデアが広がり、
心に傷を負った大人たちの心を癒していく…。
ぜひ、ご覧ください。

あとがき

最近、お会いする人やメールで

「メルマガ読んでますよ!」
「感動してジーンときました!」

などの励ましのお言葉を頂戴することが多くなりました。

応援、本当に本当にありがとうございます!
お一人お一人からのメッセージに感激です。。

その中で昨年10月にワークショップでご一緒した方から
以下のような投稿を頂きましたので、ご紹介させてください。

(引用)
わたるさん、こんにちは!
女神山のワークショップで一緒に女神岳を登ったゆきです。
毎回いろんなことを感じさせてもらいながら読んでいます。
テーマとは別になりますが・・感じたこと。

登っている時に
わたるさんに問いかけられたことを思い出しました。
「山登りが好きなんですか?」と。
間をおいてまた「山登りが好きなんですか?」と。

そこで、やっと気がついたのです。
1度目は聞いているようで聞いていなかったことに。
そう、自分が自分自身に問いかけていなかったことに。
そうなの?と自分に問いかけてみました。
「YES、はい好きです」

山の存在そのものが好きです。
その中に身を置いていることが好きです。
山と同じ呼吸をしているのが好きです。
登っていようが眺めていようが 好きです。
目の前にあろうがなかろうが、
山と同調することが好きです。
そして、登頂に立つ達成感、爽快感も 好きです。
だからシンドくてもキツクても
早起きしてでも徹夜ででも登れるんですね。
随分遅くなったけど、やっと明確にわたるさんと自分自身に
答えることができました。

問いかけは、
自分を知るためにも、人生を創造していくことにも
とても大切ですね。

問えば必ず得られるのだと
あらためて認識できました。

問いかけからすべてが始まる
と言ってもいいくらいに。

知らない自分を、知らなかった自分の好きなものを、
知ることができました。
わたるさん、ありがとう〜!
(引用終)

問いかけの大切さを、
見事に表現されていますね。

彼女の中でそのようなプロセスが
起こっていたんだなあ、とお伝えして頂いて初めて分かりました。

あなたに問いかけをしながら、
私自身にも問いかけています。

ぜひ、気付いたことや感じたことを教えてください♪
今後とも、よろしくお願いします!(航拝)

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「起業コーチング★あなたの強みに気付く問いかけ」
インスパイア・コミュニケーションズ

■発行人  :プロ起業コーチ・青葉 航(ワタル)
■協働発行人:コーチ&社労士・夢野 美智恵(みっちー)

プロ起業コーチ 青葉 航
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