【プロ起業コーチの問いかけ・第20回】ずっと思っていて、まだしていないことは?

プロ起業コーチの問いかけ・第20回

「あなたがずっとしたいと思っていて、まだしていないことは何ですか?」

解説とエピソード

こんにちは!プロ起業コーチの青葉 航です。
いつもお読み下さり、ありがとうございます。

さて、今回は3部作のラストで、
3年前の2006年に、5月から7月までの69日間、
日本アウトワード・バウンド協会(OBS)が実施している
「冒険教育 指導者育成コース(Japan Adventure Leadership Training)」
に参加し、アウトドアでのインストラクター技術を習得した際の
エピソード最終回。

今回も、69日間の後半、インストラクターとしての
トレーニングから学んだことのシェアです。

例え話として、あなたのお仕事における状況などと
照らし合わせて読んで頂けると、効果的かもしれませんね。

さて、アウトドアでの技術というと、
前号のロッククライミングや沢登りのような
「登る技術」に目がいきますが、実は2種類あります。

・ハードスキル(身体的)
・ソフトスキル(精神的)

単なる楽しみとしての野外活動にとどまらず、
教育的な要素に注目する時、活動中の「人間の内面で起きる心の動き」に
フォーカスするのが「ソフトスキル」です。

ソフトスキルの講習5日間では、
活動の「ねらい」を主眼におき、
「参加者の内面でどんなプロセスが起きるのか?」をテーマに
活動プログラムの状況設定を考えていきました。

日本アウトワード・バウンド協会では、
「A Lifetime Experience」をスローガンとして、
「一生残るような心の揺れ」を創り出す場を提供することを
目標にしています。

あくまでも「活動」ありきではなく、「ねらい」ありきなのです。

あなたは、
カヤック、いかだ漕ぎやマウンテンバイクのチーム走行、
グループでの登山をされたことがありますか?

これらの種目は、個人での活動とは違って、
チームワークが必要とされます。

ビジネス活動は、基本的に組織的活動ですから、
チームワークが必要ですよね。

このメルマガは「起業」がテーマとなっていますが、
独立するためには、組織内にいる時以上に
コミュニケーションやチームビルディングの能力が必要になります。

なぜでしょうか?

それは、
お客様や取引先、事業パートナー、サポートメンバーなどの
周囲と協調しつつ、相互に支援し合う関係づくりをしていかないと
事業がサステイナブル(持続的)になっていかないからです。

単発の仕事ではなく、長期に続く関係を築くことで
先の見通しができて安心なばかりでなく、
自身の経験が積み上がっていくので
より良いサービスを提供していくことができるのです。

川でのカヤックは、
スキーやスノーボード、時にはジェットコースターに似ています。

基本的に、流れで自分自身がどんどん前に進んでいくため、
必要なことは、方向を変えることと、止まることの技術です。

物理的に不安定なので、
急な動作をするとすぐに転覆します。

さらに、メンタル面で恐怖を感じると
身体が緊張して滑らかな動きができなくなり、動作にすぐ表れます。

ちょうど、勢いのある個人や企業が
追い風に乗って速いスピードで状況が展開していくとき、
逆に加速しすぎてコントロール不能になっているとき、
に似ているかもしれません。
一方、いかだ漕ぎは複数で漕いでいくため、
漕ぎ手が「息を合わせること」が大切。

実習では、4つのタイヤを結びつけて板を渡し、
手作りいかだを湖に浮かべて2チームで競争しました。

4人の体重と漕ぐ力のバランスがポイントで、
全員の息が合った時はすごい推進力で前に進みます。

ところが、少しでも左右の漕ぐバランスが崩れると、
蛇行するため大きなロスが生じて、
目標地点になかなかたどり着くことができません。

メンバーの前後左右の配置、漕ぐ力の配分が適材適所になった時に
思いもかけないようなスピードが生まれます。

これはプロジェクトチームで事業を進める場合の、
短期的にスピード重視で課題を解決していくプロセスに
似ているかもしれません。

マウンテンバイク実習も、
チームワークに関するさまざまな気付き満載でした。

公道をチーム走行する場合、先頭がリード役ですが、
トップは風当たりが最も強いうえに、ルート選びや
最後尾のメンバーまでの気配りなど、心身の負担が大きいのです。

また、メンバーぞれぞれの走力、体力に差がある場合、
どのようなペース配分、休憩のタイミングを選択するかによって
疲労度に大きな差が現れてきます。

とくに、長い上り坂が続く峠越えのコースでは、
精神的にも非常に負荷がかかり、メンタル面でもしんどいもの。

立ち上げ期にある小規模のベンチャー企業が、
さまざまな課題を乗り越えながらも
力を合わせて成長していく過程に似ている気がします。

登山では、さらに
徒歩と荷物の重さという要素が加わります。

トレーニングでは、新潟県で
残雪期の2千メートル級の山岳縦走3泊4日を体験。

出発する前日にリュックに荷物を詰めて重さを量ると、20キロ超。
これまでに体験したことのない重さです。
さすがに、不安になりました。

初日の朝、出発してすぐに尾根に出るまでは
非常に急な登り坂でさらに不安に。

しかも残雪が多く、途中から雪原を歩いている状態で
地図を頼りに雪に隠れた道を探したり、
急斜面の雪渓をロープで渡ったり、
自分にとって初めての状況が続きました。

登山パーティーのリーダー役を務めた日は、先頭を歩きながら
状況把握・判断に追われました。

天候も不安定で、雨の夜はブルーな気分。
一人用のテントで寝ていると、頭のすぐ上が屋根ですから、
顔のすぐ前から打ち付ける雨音がしてきます。

総合的にアウトドアにおける衣・食・住の知識・経験が
必要となる登山は、最後のセクションにふさわしく、
貴重な体験をもたらしてくれました。

そして研修の最後は、7日間の準備期間を経て
子供たちに向けて1泊2日の冒険教育プログラムを自分達で設計して
実際に提供するという、総仕上げでした。

他人の子供をお預かりして「冒険」を体験させ、
無事に家に帰すということの重さ。

チームメンバーと深夜までディスカッションしたり、
本気で下見をしてヘロヘロになった準備段階。

最終的に、
大人でも難しく感じる岩場でのロッククライミングと
舗装路とダートの林道を峠まで走破するマウンテンバイクの
2種目のプログラムをつくって運営しました。

想像以上に、
子供たちの潜在能力の高さに驚いた本番の2日間。

最後は、みんなで温泉に入って
駅でお別れをしたのが良い思い出です。

・・・これで、3年前のアウトドア・トレーニングの
エピソードは終わりです。

いかがだったでしょうか?

私が得られたことは、
2ヶ月半、豊かな自然の中で心身をリフレッシュし
基礎体力・柔軟性・反射神経・感性などを
鍛えなおした状態で戻ってこれたことです。

行ってみて、やっぱり良かったです。

身体は、変わりました。
体脂肪も11%になったし、筋肉もつきました。

でも一番の収穫は、「チャレンジ精神」がよみがえってきたことです。
子供のころのワクワク、ドキドキ感を思い出しました。

身体がイキイキとして力強く、元気な状態になれば、
自然と精神状態もそうなっていきます。

急な峠道を自転車で登ったり、
普段は見ることのできない、川や湖から陸を眺めたり、
岩場や滝の上からの景色、
残雪の山頂、雪の上で寝る頭上の星空・・・

自分の世界が
確実に広がったのを実感しました。

そして、さらに挑戦したいことが
たくさん出てきました。

さて、
あなたの場合は、
いかがでしょう?

「あなたがずっとしたいと思っていて、まだしていないことは何ですか?」

→答えや気付いたこと、感想などを
以下のフォームからお寄せください!ご紹介させて頂きます♪

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今回の問いかけ関連のオススメ本&映画

→オススメ本一覧・購入はコチラへ http://www.inspire.bz/book.htm
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★『深夜特急1~6』
沢木耕太郎著、新潮社、1994年

海外へバックパッカー旅行、といえばこの作品でしょう!
私はこれまでに19ヶ国を訪れ、うちイギリス、フランス、ドイツ、スイス、
スペイン、イタリア、バチカン、ベルギー、オランダ、シンガポール、
マレーシア、タイ、インド、ロシア、カナダの14ヶ国は一人旅でした。
ツアー旅行には無い、スリルと冒険の感覚を呼び覚ましてくれます。

★『社員をサーフィンに行かせよう』
イヴォン シュイナード著、東洋経済新報社、2007年

米パタゴニアは、アウトドア分野でも一目置かれるブランド。
創業者でオーナーである著者が、その歴史と理念を語っています。
「一般的なビジネス慣習に従っていては、決して自分は幸せになれない
と分かっていた」「仕事は毎日、楽しめなくてはならない」
「会社に来るときはウキウキと、階段も一段飛ばしで駆け上がるようで
なくてはならない」「パタゴニアは従来の常識に挑み、信頼できる
新しいビジネスの形を示すために存在する」。
パタゴニアの存在そのものが、挑戦であり冒険・・・必見です。

★『WATERBOYS』(映画)
矢口史靖監督、妻夫木聡主演、東宝 (DVD)、91分

映画とTVドラマで話題になった男のシンクロを描いた作品。
高校生の時期の悩みや情熱、仲間との時間を描いていて、
どこか懐かしさや熱さを思い起こさせてくれます。
私は一時期かなりハマって、全ての作品をチェックしていますが、
観た後は不思議とエネルギーが湧いて、行動したくなってきます。

前回の問いかけへの投稿紹介

「あなたが、自分の限界だと思っていたことを超えた体験は何ですか?」

【源佳子(奈々)さん】より

すごくタイムリーな話題で泣けてきちゃいました~。
「一度失敗したときにどうするか」。。。
「ハートを強く持って、信じるしかない」
「あきらめたら実現しない」。。。
挑戦し続けることを決める後押しをしていただきました。
ありがとうございました。

私の限界を超えた体験は、今年初めて走ったフルマラソンです。
最後には、目標とかそんなものはどうでもよかった。
ゴール直前の仲間の応援と、ひたすら自分に問いかけたことが力となり、
激しい痛みとともにゴールをしました。
この時に、限界は奇跡的に超えるものではないと思いました。
自分の身体や心の声を丁寧に聞いて、
今その瞬間に集中することが大事だと。

【薫さん】より

限界、というか、体力的な限界ですね。

20年近く前、滞在先のハワイ島で知り合いになった
シーカヤッククラブ会長のお誘いで、
ふたつ返事でカヤックの旅3日間に参加しました。

超初心者なのに、
何の装備もなく、助けもなく、タンデム(二人乗り)でもなく、
いきなりビーチからサーフの向こうへ抜け、
5回くらい船ごと波にまかれました。
それからは炎天下、延々左の断崖絶壁づたいに、
陸からつかずはなれずで漕ぎ続け。
いったん出てしまったら、川が海に注ぐ地点まで上陸できません。
後戻りもできません。天井くらいのうねりのため、仲間も見えません。
ひどい船酔いでも、ギブアップできません。
孤独と恐怖と戦いつつ、正面に見えるマウイ島に話しかけながら、
漕ぎ続けました。

・・・という3日間でしたが、上陸先では毎日、
川を遡ってサワガニをとり、海からしかアプローチできない遺跡を見て、
星を見て・・・という素晴らしい体験となりました。

命を落としても不思議ではない旅。しかも、誰も頼れない。
1日目「こんなはずじゃ・・・」と会長の近くに行って、
「もう無理!」とジェスチャーで伝えると、
「こまったねえ・・・じゃ、これ食べて」と
エネルギーバーをくれるだけで、至ってのんきな対応。
達人だからか、アメリカ人だからか、
「君ならできる」という信頼だったかは、いまだに不明です。(笑)

日曜午後に最終地点に着いたとき、ロコの人たちが
バーベキューを楽しんでいて、地元のハワイアン・ミュージックが、
くじけなかった(くじける、という選択の余地もなかった!)ことを
祝ってくれている気がしました。

ワタルさんのメルマガを読んで、
「そんな硬派な過去もあったなあ・・・」(笑)と、
久々に思い出しました。

→皆さま、ご投稿ありがとうございました♪(航)
※スペースの関係で一部を編集させて頂いてます。

あとがき

前号のあとがきでご紹介しました、
アウトワード・バウンド・スクールの創始者、クルト・ハーンが
指摘した1940年代当時の若者の課題が6つありました。

それに対する処方箋は、以下です。

1.Fitness Training:
体力トレーニングを実施することによって、
筋肉と心を一緒に鍛える。

2.Expedition(遠征):
遠征では、完全に自分達に頼らなければいけない状況が起こる。
逃げ場がなく、自分達で課題に向き合い、解決しなければ
ならない状況で、若者達は成長する。

3.Projects(課題):
何かを自分達で計画し、実行に移させる。その過程で
失敗することもあるだろうが、そこから解決策をみつけさせる。

4.Services(奉仕):
社会や他人のために、利害関係を考えずに、貢献することによって、
人への思いやりを学ぶ。

クルト・ハーンは、
「グループ」が重要であると考えていました。

今までにやったことがないような怖いことにチャレンジしたり、
今までに自分がしたことのないような役割をグループ内で試してみる
ことには、一種の「痛み」が伴う、と言っています。

グループが個人の痛みを癒すことによって、
個人がより強く、また一つ成長する。

グループにサポートされてこそ、
個人個人が限界を打ち破ることができる、
と考えていたのです。

最後に、アウトワード・バウンド・スクールの基本理念を
ご紹介して結びたいと思います。

TO SERVE:奉仕すること

社会人として、人間として奉仕の精神を養うこと。
社会に役立つ人間であり、共同社会の中でも自己を発揮し、
他人を尊び、お互いの人格を尊重することができるようになる。

TO STRIVE:努力すること

現代社会の混乱した落ち着きの無さや、
現代高度文明によって失われがちな個人個人の
自主的な創造力や思考力、そして行動力を取り戻す。
社会人として乗り越えなければならない多くの障害を、精一杯
頭と体を使って努力することで、やり遂げる。

NOT TO YIELD:不屈であること

恵まれすぎた文明の中で、
チャレンジ精神が欠如することで起こる逃避的な行動や思考を
いましめ、自己が社会人、また人間としての厳しさに耐え、
くじけることなく人間的にまた良き社会人として成長していく。
「OUTWARD BOUND!」
(外洋に向けて、出航準備よし!)

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>プロ起業コーチ・青葉航

プロ起業コーチ・青葉航

あなたの自立と独立を支援するプロ起業コーチ。
1972年1月生まれの48才。
起業支援歴25年、コーチング歴20年の専門家。

主に独立・起業・新規事業立ち上げ、転職など
ビジョンを現実化させ、人生をステージアップする支援をしている。
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