今日は午後から「声の祭り・ソロ発表会」を開催しました。
全１５組・１６名が出演され、
２時間半にわたるステージが開かれました。
どの方も個性豊かで、バラエティに富んでいました。
扮装してのデュオあり、
フルート演奏＆フラあり、
懐かしいメロディをデュエット、
ジャズのスタンダード、オリジナル曲・・・などなど。
しかし、なんといっても一番感動的だったことは
出演者それぞれが、上手い下手を気にするという領域ではなく、
どれだけ自分の表現したいことを伝えるか、
ということに意識が向けられていたことです。
観客としてお越し下さったＫさんのブログに
こんな感想がありました。
「正直当初は、素人の出る「のど自慢」がいいところだと思っていました。
し・か・し…
そんな見くびりは始まって早々、溢れ出る涙と一緒に破壊されました（笑）
本当に素晴らしかった…！
１曲を歌いきるまでに、本気に真剣に自分自身にチャレンジする姿、
一生懸命に自分の思いを、メッセージを伝えようとする姿には、
マジで泣かされました。」
正直なコメントだと思います。
本質を突いています。
そして、私が今回あらためて実感したのは、
そうした本質を歌い手から引き出すのは、観客の力だということ。
評価するためでなく、積極的に思いを汲み取ろうとする
観客お一人お一人の姿勢に励まされて、
練習以上のものが発揮できたりします。
2002年11月に「声の会」が始まって以来７年になりますが、
これまでに２千人を超える方が参加してくださり、
その積み重ねが、いまのような雰囲気を醸成してきた気がします。
もちろん、
先頭に立っていつも自分をオープンにさらけ出してくれる
ボイストレーナーの近藤京子先生があってのことです。
彼女の存在のおかげで、私たちは既成概念を吹き飛ばし、
自分の枠を越えていくことができます。
好評につき、来年６/２０(日)に次回の発表会予定も決定。
新たな挑戦が、それぞれの出演者の中でまた始まります。
皆さん、いつも感動をありがとう！
■出演者のご感想
◎森川あやさん（初出演）
「声の祭り」ありがとうございました！
お１人お１人の生きかたと魂にふれた最高に楽しい「生命の収穫祭」。一言でいうと「ブレーク・スルー」でした。
レッスンの時なかなかでなかった声や、自分を持っていけなかった領域に
乗せることが出来たのは、みんなからの応援をはじめとする
あの場のエネルギーに助けられたと思っています。
そして、レッスンの時にいただいた近藤先生の一言一言を
身体が覚えていたことを実感しました。打ち上げにもご一緒して、
みなさん何かを乗り越えてきた魅力的ないい人ばかりだと
ますます親しみを深めました。初めて会ったその日から、
仲良くなれるのも共通な何かを持っているからなんだな～と
心が柔らかくなるのを味わっていました。それもこれも「声の会」をずっと続けてこられた航さんと近藤先生の
「安心して自分自身と声を出せる場作り」のお陰です。
愛と情熱に基づく信念と継続力の揺るぎなさを尊敬します。◎しんたろうさん（４回目）
いやぁ・・・本当に良い祭りでした。
しばらく放心状態で、まさに“祭りの後”でした。今まででいちばんよかった。
会を追うごとに良くなっているのだと思いますが、本当によかった。
聴かせるのでもなく、聴くのでもなく、一体となって共有する。そんな会です。
声は力、声は心、声は自分自身。本当にその通りなんですね。「カラオケ」が嫌いだった理由がやっと分かった気がします。
人前で歌うことへの抵抗感や、自分の歌や声に自身がないことも確かなのですが
「オーディエンスとの関係」も大きかったのだと気がつきました。聴いて欲しい人たちがいる。聴いてくれる安心感がある。
だから気持ちを込めて歌を通じて語ることができる。
でも、それは、誰かのために歌ったり、伝えたるするのではなく、
あくまでも自分自身のために歌うのだと。
つまり、オーディエンスを通じて自分のために歌う。
それをオーディエンスがそれぞれに感じる。
この相互作用が歌を歌うということなんだなぁと感じました。他の参加者の歌を聞いて、「自分の心が柔軟」になりました。
安らぐ歌。想いのこもった歌。悲しみにあふれた歌。
どれもその人の想いが伝わってきました。
気持ちを受け取ることってこんなに心が動くことなんだと感じました。
日ごろ、人の気持ちを分かろうとしなかったり、分からなかったり、自分の気持ち
さえも分からなくなっていますが、
真剣に相手の心の声に耳を傾けることの大切さに気がつきました。「満足度」はズバリ１５０点！
自分以上のモノが出ました。
自分の想いを伝えることだけを考えていましたが、しっかりと受け止めてもらった
こと、全員の気持ちを受け止められたこと、驚くばかりの満足度です。
